大工さんの手刻みによる京都市右京区T様邸です。
先月の吉日に無事上棟致しました。
当日は快晴で大工さんの声と木をたたく音が現場に心地よく響きました。
加工場で加工した材料を組んでいく順に並べていきます。
前日に据え付けた土台に柱を組んでいます。
ここは柱勝ちの為オンタに加工した土台とメンタに加工した柱を組んでいます。
柱勝ちとは、部材同士がぶつかる箇所において、柱と柱の間に梁がある状態のことを指します。
土台に組んだ柱に梁を組んでいきます。
通常の二方差しなどの場合、このようなほぞ差しをしてこみ栓を入れていきますが…
こちらの四方差しの場合、しゃち栓も入れています。
二方差しは、ツメに2方向から刺さること、四方差しは4方向から刺さることを言います。
そして一番高い棟を組んでいきます。
伝統工法の木組み家の仕口は大工さん、設計事務さん、そして工務店によって様々です。
建てていく木の家が空間となったとき、どのように見えるか、また強く組めるかなどを思いながら、大工さんが一ヶ所一ヶ所加工されます。
改めて手仕事の面白さを知った一日となりました。
過去の現場ブログはこちらをご覧下さい。
京都市T様邸「新築工事~手刻みの伝統工法の家~」
最終更新日:2020年4月10日投稿日:2020年4月10日