「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
京都市右京区「K邸リノベーション」思い入れのある築約65年の木造住宅のリノベーション工事をしています。
今回、終の棲家として、家全体を耐震性、断熱性の向上も含め、リノベーションされることになりました。
5月のお引渡しにけ工事が進んでいます。
和モダンな外観のイメージに合わせて、建物正面と、北側を木塀で囲むように計画されています。
特に建物北側の隣地境界に設ける塀は、前面道路から奥の庭へと約30メートルの長さがあります。
塀は、住まいの外観のイメージに大きく影響します。
外壁の色や素材、デザインと調和する塀にすることで、建物がより一層引き立ちます。
今回は外構部の木塀をご紹介させていただきます。
K邸の外観は元の建物の形を活かし
黒を基調とした和モダンなイメージになりました。
黒基調の外壁には、塗装や焼杉板を使っています。
一部建物正面は杉皮を貼り、竹で押さえた仕上げも取り入れています。
リノベーション前は、コンクリートブロックの上にフェンスの組み合わせでした。
以前のブロック塀は取り壊し、まず柱を建てる独立基礎の準備をします。
等間隔に柱を建て、杉板を貼る準備が出来ました。
木塀は現場での加工がしやすく、将来的な改修やメンテナンス時に部分的に補修するなどの対応ができます。
耐久性を上げるため、柱には防腐処理をした桧を使用しています。
木塀は圧迫感が少なく、ナチュラルな雰囲気になりますね。
木材ならではの自由なデザインも魅力です。
建物正面は幅150と幅25の杉板を組み合わせ、リズム感のある仕上がりになっています。
雨から塀を守るため、上部はガルバリウム鋼板の笠木で覆います。
建物北側は綾目張りです。
高さは約1.9mの木塀はプライバシーも保ちつつ、板の隙間で風通しを確保でき、圧迫感も感じない軽やかな印象です。
暖かみのある素敵な木の塀が完成しました。
経年変化で色が変わり、風合いが増すのも楽しみですね。
設計は高橋勝建築設計事務所さま です。
京都市右京区「K邸リノベーション」のブログ記事はこちらをご覧ください。
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最終更新日:2025年4月23日投稿日:2025年4月23日