「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
京都市右京区「K邸リノベーション」思い入れのある築約65年の木造住宅のリノベーション工事をしています。
今回のお住まいには、ピアノサロンがあり、グランドピアノが2台置かれる計画になっています。そのため、ピアノを設置する部屋を防音室にするための工事が行われています。少し特殊な工程ですが、今回のお住まいの特徴的な部分ですので、ご紹介をさせていただきます。
音は振動で伝わる性質があるので、なるべく振動が建物の構造に伝りにくくする工夫がされています。
床は防振アジャスターで支えます。土間に乗る部分がゴムになっています。
床下には、束のカタチに合わせて、一枚づつ加工をした断熱材が入ります。
こちらが防音室の床組みを横からみたところ。
防音対策としてパーティクルボード同士も少し隙間を空け、土間の上にもグラスファイバーの断熱材を充填しています。
こちらは内壁の下地を支えるための部材です。
こちらも内部にゴムが入っていて、振動が構造に伝わらないようにする役目があります。
通常は角材などで下地をつくりますが、その代わりに先ほどの部材を使います。
内部の天井には仕上げに杉の縁甲板を貼り、外部の軒裏と連続して見えるよう、付け垂木で仕上げています。
こちらはリビング親切の竿縁天井に使う、さるぼう竿縁です。
倉庫に備蓄している杉赤身材を大工さんが1本づつ手加工しています。
設計は高橋勝建築設計事務所さま です。
京都市右京区「K邸リノベーション」のブログ記事はこちらをご覧ください。
京都市右京区「K邸リノベーション」~工事が始まりました~
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最終更新日:2025年1月7日投稿日:2025年1月7日