(現場のブログ)住宅のクレーム・リコール対応について

建築工事中にクレームというのは、つきものだと言われますが、工事の内容の不備により明らかに工事側に原因がある場合もあります。

M邸工事は10年前に新築工事を弊社で施工させていただいた建物ですが、10年を機にクロスの張替えをしたいとお電話があり、見本を持って寄せていただき採寸をするべく対応していたのですが、現場を見てみるとキッチンの壁のキッチンパネルの表面がめくれかけていたり、表面が膨らんでいたりしていました。これはキッチンパネルの単なるめくれではなく、キッチンパネル本体の問題であると思いキッチン納入の代理店を通じてメーカーの方に来てもらい調査をしてみると、T社のシステムキッチンでキッチンパネルに使われているD社の商品自体に問題があり、リコール対象になっている事が判明しました。そしてそのキッチンパネル自体の取替工事をおこないました。

まずキッチンが据え付けられている部分を取り外して、問題のキッチンパネルを取り替えてキッチンを再度取付け元に戻したという工事です。結構大変な工事の内容です。

無事取替工事を終了したのですが、これらが施主の方から連絡があって見に行ってリコール工事である事が判明したのですが、これらの工事が単なるクレームとして対応する場合や、施主からの連絡がない場合で工事業者側のミス等と考えられて工事業者の工事不良であると、連絡をいただけない場合を考えるとぞっとします。

今回のリコール工事に対して、代理店やメーカーの迅速な対応に感謝すると共にお客様との私どもとの距離(地理的な距離だけでなく、信頼されているという)が近くて何でも相談していただける事がありがたいと身にしみて感じました。

最終更新日:2017年8月9日投稿日:2017年7月18日