「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
京都市右京区「シン京町家」の現場です。
手刻みで構造材の加工から始まり、約半年の工期を終え、今月竣工しお引渡しをさせて頂きました。
この度は誠におめでとうございます。
手刻みの加工など伝統的な技術でつくった木の家ですが、省エネ性に配慮した性能表示等級7のZEH住宅です。
しっかりと気密性が保てるよう確認しながら工事を進めてきました。
また、京町家の知恵を取り入れ、周囲の景観に調和する外観意匠、中庭型で、家の中に自然光と風を取り入れる工夫をしています。
今回は「シン京町家」の竣工の様子をご紹介します。
外観正面は京町家によく見られる、切妻平入のスタイルで、
瓦屋根は、軒先の波のデザインが印象的なやろうじき瓦です。
新築京町家の意匠にふさわしい窓の格子は無垢杉材です。
格子は片引込格子戸で、窓の掃除の際などは、窓に面した格子部分が開けられるようになっています。
玄関土間は諏訪鉄平石、壁は和紙で仕上げています。
床材の栗フローリングに合わせて、玄関框は無垢栗材です。
正面の造作家具は下駄箱としても使えるようになっています。
無垢栗材の造作ベンチは奥行約25cmですが、靴を脱ぎ履きにとても便利です。
LDKはダイニングとリビングの間に造作の棚を配置し、空間を使い分けています。
造作家具のテレビボードはタモ突板です。
ゴロンと横になれる大きなソファーは大工さん制作の家具の上に、生地や硬さも確認しながら作ったクッションを乗せています。
格子状の造作建具は無垢杉材です。
キッチンとカップボードはシステムキッチンです。
幅2m704cmあり、食洗器はミーレの幅60cmが入っています。
キッチンとカップボードのサイドには、杉のパネルを組み合わせました。
中庭に面した約7メートルの廊下は、
FIXガラスから自然光がたっぷり入ります。
お庭には樹木が植えられる予定です。
洗面室脱衣室など水周り空間の天井は無垢杉板貼りで仕上げています。
室内で空調などの空気が通るよう、造作建具の上部はスライド式の通気用小窓がついています。
湿気がこもりがちな水周り空間も、カラリと気持ちよく保てそうです。
脱衣室の洗濯機置き場横には、底が深いスロップシンクがあります。
つけ置き洗いなどに活躍しそうです。
タオルや着替えなど収納できる家具は、杉のパネルで造作しました。
サンルームの木製建具も上部がスライドします。
こちらも風通りを良くしたい空間ですね。
造作棚は杉のパネルで、棚の下には既製品の引出し収納が入るようになっています。
階段板は厚み36mmのJパネルです。
手摺は無垢ナラ材です。
2階の階段ホールには、杉のパネルで造作したカウンターがあります。
奥には手洗いボールがあり、
カウンターの下は収納スペースになっています。
「シン京町家」では造作家具に杉のパネルを多く使っています。
杉のパネルは大工さんが一枚一枚杉板を張り合わせ制作した材料です。
遠目には一枚の杉板に見えますが、近づいて横から見ると杉板を張り合わせてた様子が分かります。
柾目もあってとても綺麗な板になっています。
以前のブログはこちらをご覧下さい。
京都市右京区「シン京町家」~工事も大詰め、内部の仕上げが進んでいます!~
京都市右京区「シン京町家」~中間気密測定~
京都市右京区「シン京町家」外壁、屋根の付加断熱工事
京都市右京区「シン京町家」上棟しました
京都市右京区「シン京町家」手刻み
京都市右京区「シン京町家」基礎工事
京都市右京区 「シン京町家」 地鎮際
今回にブログに関連したコラムはこちらをご覧ください。
ZEH(ゼロエネルギーハウス)について
竹内工務店の家づくり
最終更新日:2023年5月19日投稿日:2023年5月19日