京都市東山区「料理研究所武田カフェ新築工事」漆喰の外壁と内壁

「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。

京都市東山区「料理研究所武田カフェ新築工事」は外壁、内壁ともに漆喰を仕上げに使用しています。
漆喰は白くて美しい意匠性があり、防火性にも優れています。
時間が経つにつれ、どんどん硬化し、耐久性が良く、外壁に使用しても何十年も持つ自然素材です。

原料は消石灰(石灰石から作られる白い粉で、昔はグランドのライン引きなどにもつかわれていました)、スサ、弼です。
消石灰はアルカリ性なので、殺菌効果が高く、カビも生えにくい素材です。
今回の工事では白い漆喰と、砂入りの漆喰の2種類を仕上げに使用しています。
基本の原料は同じですが、砂入り漆喰は微塵砂(黒っぽい砂)が入っていて、独特の色、風合いがあります。

白い漆喰を塗った内壁は、明るい印象で、漆喰ならではの滑らかさが感じられます。

砂入り漆喰を塗った内壁は、少しグレーがかった色味で、光の加減で独特の濃淡が感じられます。
白い漆喰も美しいですが、砂入り漆喰には白とは違ったニュアンスがあり、こちらも素敵な仕上がりになっています。

漆喰の下地はザラザラとした質感の石膏プラスターです。
凹凸がある方が、仕上げの漆喰の密着性が良く、剥がれにくくなります。

下地の上に仕上げの砂入り漆喰を塗っていきます。

一度目が乾ききらないうちに、2回目、3回目を塗り重ねていきます。
乾ききらない間に塗り重ねないと、割れが起こりやすくなってしまします。
2階の大きな壁面を、職人さん二人で順序良く塗り重ねていきます。
2階部分は壁面、天井面ともに砂入り漆喰が使われています。

外壁は奥行が約10メートル、目地のない大きな面です。
滑らかで一体感のある仕上がりになるように、
4人の職人さんが同時に塗り重ね完成した外壁です。
手間と時間がかかりますが、漆喰が持つ風合いがあり、耐久性もあり、経年変化で味わい深くなる素材です。
京都の街並みに調和した和の風格が感じられる外観になっています。

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最終更新日:2022年12月14日投稿日:2022年12月14日