京都市下京区I邸「京町家のリノベーション」工事が始まりました。

京都市下京区で京町家のリノベーション工事が始まりました。

お施主さまは、リノベーション前提で物件を探され、
広さや、場所など条件の合うこちらの京町家を購入されました。
もとは居住兼、織物関係の作業場として使われていた建物です。

お施主さまの思いをもとに、お施主さまの友人である静岡県伊豆市のKINEYAさんが設計をされ、今回の計画が始まりました。
住まいと併せて、将来的に子供向けのデザイン教室として、多目的に使えるフリースペースやギャラリースペースを設けた空間へとリノベーションします。

外部は屋根の補修、外壁は補修の上、吹き付け塗装を行い、木の縦格子を取り付けます。
現状シャッターの内側に、引き違い戸を新設し、サッシュは断熱性の高いものに入れ替えを行います。

内部は、設備も古く、現状のままでは住みにくいので、1階は大部分を解体し、スケルトンの状態にします。
設備の入れ替え、間取りの変更、無断熱だった床、天井には、断熱材を充填します。
2階の和室は現状のままとし、お施主さまがDIYでセルフリノベーションをされる予定です。

床材や造作材には無垢木材を取り入れます。
そして、内部壁面は大部分にしっくい風の塗装材(ホタテの貝殻を主成分とした天然素材100%)を使用します。
こちらは、お施主さまが教え子さんに声をかけ、ワークショップ形式でDIYをされる予定です。

京町家の土間部分、現状の天井は取り払い、
構造を表しにした勾配天井の空間になります。
土間から一段高くなった6帖の和室は、解体後にスペースを手前に広げ、
無垢杉板フローリング張りの居間になります。

通り土間は、補修や、内装工事は行いますが、
このままのカタチを残し、ギャラリースペースとして、多目的なスペースになります。

キッチンは解体し、別の場所に対面式のキッチンを新設します。
ここには、お風呂からも眺められる坪庭をつくります。

約7帖の洋室はワークルーム、洗面脱衣室、浴室へと大きく間取が変わります。

階段は段板、ササラは既存のまま利用しますが、階段手前と横に新設壁を作り、木製建具で仕切ります。

今後もリノベーションの様子などお伝えします!!

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民家のリノベと活用
古民家改修の再考

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最終更新日:2021年9月17日投稿日:2021年9月17日