京都市左京区岩倉「S邸~築22年平屋建てのフルリノベーション~」工事の現場です。
内部をすべて解体し、スケルトン状態から始まった工事ですが、先月無事竣工し、
工事前と雰囲気も一新、木の香りに包まれた平屋建てのお住まいになりました。
S様、この度は誠におめでとうございます。
平屋建ての約55㎡のコンパクトなお住まいですが、個室や廊下を設けず、リビング、寝室をゆったりと確保しています。
新たに小屋裏空間に造ったのロフトと、勾配天井で、空間に広がりが生まれました。
リノベーション前の建物内部は主に新建材を使用した空間でしたが、
それらをすべてスケルトン状態にし、内装には自然素材を取り入れました。
内部造作、床、天井には無垢木材、壁天井には珪藻土、断熱材は羊毛系のサーモウールを使用しています。
玄関を入ると桧の良い香りがする、心地よいお住まいになっています。
それでは自然素材で生まれ変わった空間の様子をお伝えします!!
こちらは畳敷きのリビングです。食卓はテーブルではなく、座卓で計画されています。
壁で仕切られていないので、明るく、ゆったりとした空間になっています。
今回のリノベーションでは、構造材はそのまま使用していますが、現しで使用する柱は新たに桧材で入れ替えました。
お住まいの中は桧の良い香りに包まれています。
今回、外壁と窓は改修していませんが、
窓には断熱性に配慮し、両サイドにレールの入ったハニカムスクリーンが入ります。
リノベーション工事では、ご予算、ご希望に応じて、大きな工事で優先する部分、
二期工事でも対応できる部分とに分けて、窓の改修や外壁の補修などを検討するようなご提案もさせていただいています。
リビングとつながったフリースペースです。
造作家具の上にハシゴを設置しロフトに上がります。
フリースペースにはソファなどを置く予定です。
キッチン奥の畳敷きの書斎スペースです。
小さな空間ですが、ガラス入りの木製建具で仕切られているので、圧迫感はありません。
お庭の樹木を眺められるよう、本棚側には窓が取り付けられました。
こちらは寝室です。
勾配天井になっているので、広々と感じます。
お風呂、トイレは寝室に隣接していて、廊下が無い分、空間に余裕があります。
小屋裏空間はロフトスペースです。
ロフトは一番高い部分で1メートルほどの高さがあります。
小屋裏空間は暑さが気になりますが、屋根面にも断熱材を充填しています。
棟部分の丸い穴は室内の熱を逃がすための換気口で、温度に合わせて開け閉めできるようになっています。
床、天井とも無垢杉材です。
将来的に、子供さんの寝室としても使えるように、照明、コンセントも設置しました。
玄関には桧材の格子戸が入りました。
灯り取でFIX窓からは自然光が入ります。
土間は豆砂利仕上げ、
下足入れの天板は無垢杉材です。(下足入れは扉が入る前の写真です)
玄関の正面には飾り棚も設けました。
季節の飾りが出来るだけでなく、
こういったスペースが少しあると、空間に奥行きが感じられます。
木製建具はすべて造作しています。
こちらは以前のブログでご紹介した、玄関ホールと、LDKの間の木製建具です。
生活空間が見えないように、フロストガラスが入りました。
外部は一部補修を除き、屋根、外壁、サッシなど既存のままですが、
正面の開口に、格子を取り付けました。
防犯対策でもありますが、木製の格子がつくと木の風合いと和の雰囲気が加わります。
今回のブログに関連したコラムはこちらをご覧下さい!!
関連コラム「住まいと健康」
以前のブログはこちらです。
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最終更新日:2021年6月11日投稿日:2021年6月11日