京都市Y邸京町家のリノベーション工事 の現場です。
東棟の工事も無事竣工し、お引渡しをさせていただきました。
今回は、西棟、東棟とを、住まいながら順に工事を進めていきました。
約9か月の工期を経て、100年の歴史がある大切なお住まいが、
これからも住まいやすい空間へとリノベーションされました。
Y様この度は誠におめでとうございます。
東棟は、以前に何度かのリフォームをされていたため、
既存部分と、改修をする部分とに分けてリノベーションをさせていただきました。
東棟の工事では、西棟との動線をスムーズにするために、
階段の位置を変更されました。
東棟の2階へは襖で仕切られた和室などを通過する動線で、
この場所は、元は縁側でした。
階段が移動したことで、プライベートな空間を通過することなく2階に行けるようになりました。
階段のササラは桧、段板は米松で造作しています。
こちらは先ほどの階段から続く2階廊下です。
壁を新設し、廊下にはクローゼットも設けました。
元は畳敷きの座敷で、襖で仕切られた空間でした。
今回のリノベーションでプライベートな個室空間を造ることができました。
新設した個室です。
光と風が入るよう、階段室との間に木製建具が入りました。
壁は左官仕上げのしっくい塗壁です。
1階部分です。
こちらは設備等は既存のまま、足元に床暖房を設置し、
奥に見えていえる引違戸は3枚を2枚にし、
一部荒壁パネルを新設し耐力壁にしています。
写真奥のお部屋は、段差解消と、床下の断熱のため、
既存床上に断熱材を充填しフローリングを張り、床レベルを他のお部屋と合わせています。
写真手前のお部屋は断熱材充填の上、和室から洋間へとリノベーションしました。
東棟と西棟をつなぐスロープです。
写真では分かりにくいですが、東棟と西棟の段差を解消するため、
廊下部分はフローリングを継いで、緩やかで滑らかな勾配のスロープになっています。
元廊下は開放でしたが、今回新たにその部分に木製ガラス戸が入っています。
廊下に面する木製建具は桧材で製作しています。
二世帯でお住まいになるので、新しく玄関を作りました。
シューズボックスなどの収納は造作家具です。
中は稼働棚になっています。
扉はタモ練付合板です。
扉などの木部ですが、素材の風合いはそのままに、
手垢などで汚れるのを防ぐため、植物油脂性の塗料で保護しています。
玄関の外には、自転車などを駐輪できるようになっています。
桧材で制作した格子戸が入りました。
以前のブログはこちらです。
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最終更新日:2021年4月9日投稿日:2021年4月9日