京都市S様邸「京町家のリノベーション」内部造作工事の様子です。
しばらく空き家となっていた京町家ですが、お孫さんが引き継いでお住まいになるのを機にリノベーション工事が始まりました。
建物のかたちは大きく変わりませんが、構造の補強(荒壁パネルによる壁増設)、瓦屋根の吹き替え(屋根の軽量化)、断熱材の充填、二重サッシの増設、
ペアガラスに変更(高断熱化、省エネ化)、住宅設備の入替え(利便性を高める)等を行い、現代の生活に合ったお住まいへとリノベーションをしています。
現場では内部の造作工事が進んでいます。
勾配を緩やかに、新しくかけなおした階段です。
段板には、タモ材を使用しています。
古い京町家の建物では急勾配の階段が設置されている場合が多いので、
安全性、利便性を考えると改めて勾配を緩くする工事が必要です。
客間部分の床の間、仏間です。
今回の工事で他のお部屋は洋間となりますが、
客間部分は和室とし、町家のイメージを残した床の間の造作をしています。
工事前は土間(通り庭にあったおくどさん)部分。
今回の工事では、水回りの機能(キッチン、浴室、洗面、トイレ等、設備の入れ替え)を新しくしています。
2階は和室から洋間の空間へと改修を行います。
寝室には付属する部屋にウォークインクローゼット等を計画し、収納を充実させています。
京町家に関しては、こちらのコラムもぜひご覧ください。
住まいと階段
京町家と耐震工事
最終更新日:2021年1月9日投稿日:2021年1月8日