京都市Y邸京町家のリノベーション工事です。
現場では耐震補強工事が行われています。
築100年近くのY邸は伝統工法の京町家です。
今回のリノベーション工事では京町家の構造に合った方法での耐震補強工事計画がされています。
イメージとしては、しなやかに揺れながら元に戻るような構造にあった耐震補強工事です。
Y邸は土壁の部分が多くあります。
既存の土壁の補強と併せて、ところどころ壁の補強に荒壁パネルを使用しています。
荒壁パネルは土壁の長所(自然素材でできており、調湿性や断熱性に優れている)を生かしつつ、パネル化した土壁の下地材です。
揺れにも柔軟に対応し、変形しても粘り強く耐える性質があります。
揺れを受けた時、仕口の変形を柔らかく抑制する耐震補強装置です。
荒壁パネルと同様に、伝統的な構造にあった補強を行っています。
床下の断熱改修も進んでいます。
昔ながらの家では、冬場に足元が冷えやすいというお悩みをよくお聞きします。
今回は床下にスタイロフォームの断熱材を充填していきます。
快適にお住まいいただける京町家へとリノベーション工事が進んでいます。
以前のブログはこちらです。
京都市「Y邸 京町家リノベーション工事」
リノベーションに関しては、コラムもご参考下さい。
住まいのリノベーションを考える
京町家と耐震工事
民家のリノベと活用
今回ブログでご紹介しました荒壁パネルに関連して、荒壁塗について詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
竹小舞と荒壁塗り
最終更新日:2020年8月21日投稿日:2020年8月21日