大きな木は、大きな木の樹種は
一般的に大きな木とは、樹高や幹の太さなどで判断されるものです。
日本一高い木が、昨年新たに発見されたと言われ話題を呼んでいるのが京都「花背の三本杉」。(昨年測定され日本一と判定された)
三本の内の一本の木が高さ62.3メートルもある背の高い木です。
実は2017年以前は愛知県新城市の「傘杉」が日本で一番高い木とされていましたが、2017年に京都・花背の三本杉が日本一になりました。
一般的に大きな木の樹種は「スギ」「クスノキ」「イチョウ」などが挙げられます。
確かにスギやクスノキには高い木がたくさんあります。
高い木はどこか神秘的で地域によっては神が宿ると大切に祭られています。
高い木・大きな木を表す際に以下のような言葉が使われます。
- 巨樹
- 幹廻り10m以上のもので、何らかの記念物の対象となっている木
- 巨木
- 幹廻り3m以上のもの
- 大木
- ただ大きいだけの木
- 古木
- 樹齢が古いもの・貴重なもの
- 名木
- 歴史上の人物などと関係している木
大きな木の前に立つと、なぜか心が安らぐような気がしませんか?
大きな木の下は少々薄暗く、風の音や葉のこする音が一体となって、どこか別世界に居るような感覚になります。
木をはじめ、自然とともに生きる私たちだからこそ、森の中や大きな木やに安らぎを感じるのかもしれません。
日本で一番高い木の樹種は
日本で一番高い木の樹種は「スギ」です。
日本一高い山が富士山であるように、日本で一番高い木がスギ。
スギは日本一樹高が高くなる木で、大きなものになると50m以上になります。
スギは高いだけでなく、日本一長寿の木とも言われています。
樹齢1000年どころではなく、樹齢2000年、3000年のスギが日本各地にあります。
スギといえば、日本で最も有名な樹種です。
日本で一番多く植えられていますし、木材として住宅をはじめ、さまざまなものに利用されています。
スギの名前の由来は、真っ直ぐ上に高くなる「直木」から来ていると言われています。
ひたすらまっすぐ上に伸び続ける木「直木(スグキ)」から来ているなんてピッタリの名前です。
日本にはさまざまなスギがあります。
縄文スギ、将軍スギ、月瀬の大スギ、北山杉、吉野スギ、立山スギ、屋久スギなどなど。
スギをシンボルとしている地域もたくさんあり、まさに日本を代表する木であることは間違いありません。
スギ花粉に悩まされている方も多いとは思いますが、日本のシンボルともされるスギは、私たちの生活を支えてくれる素晴らしい木です。
どこにある
京都市左京区「大悲山国有林」の中にある花脊(はなせ)の三本杉の内の1本が62.3メートルあり、日本一高い木とされています。
1154年創建の峰定(ぶじょう)寺のご神木として地元で親しまれており、樹齢1000年と伝えられています。
3本のスギが根元で繋がるように生えており、まさにご神木として相応しい花脊の三本杉。
花脊の三本杉は京都自然200選にも選ばれています。
実はこれまでたかさは35メートル程度ではないかと言われていました。
しかし、実はよく見るととても高いことから調査がおこなわれ、62.3メートルであることが判明しました。
京都花脊には、全国1位の木と全国2位の木があります。
1位が62.3メートルに対し、2位が60.7メートルとなっています。
では太さはどのくらいなのでしょうか。
太さもかなりあるのかと思いきや、幹廻りの長さは6.4メートルと、全国的に見てさほど太くないようです。
そんな三本杉は大悲山国有林のトレッキングコースにあるため、誰でも見ることができます。
花脊方面へ行った際には、是非この日本一の高い木を見て下さい。
その他・京都にある巨木
京都には、花脊(はなせ)の三本杉以外にも巨木があります。
京都市指定の天然記念物「西本願寺のイチョウ」は樹齢300年~500年。
高さは11.8m程度とそれほど高くはないのですが、とにかく樹冠が凄いのです。
東西に23m、南北に25m広がっており、まさに圧巻です。
由岐神社(鞍馬)境内にあるスギ3本及びカゴノキ1本は、重要文化財の拝殿とともに歴史のある風趣を形成しています。
高いもので49mもある巨木です。
そして京都右京区片波川原流域の伏条台杉(ふくじょうだいすぎ)。
この一帯は古くから御杣御料として守られてきた森で、西日本屈指の巨大杉群落の森となっています。
伏条台杉群は、平成11年に京都府天然記念物に指定され、今も大切に守られています。
京都らしい歴史ある伏条台杉群は、屋久島の縄文杉にも負けません。
京都は古い歴史ある地として知られていますが、自然豊かな地としても有名です。
山々に囲まれた京都には、このようにたくさんの巨木が存在しています。
最終更新日:2020年10月13日投稿日:2018年6月20日