少子化に伴う空家の増加
現在、日本各地で問題となっているのが「空家」の増加です。
空家の老朽化やそれらが放火の被害にあったりと、近隣にも悪影響を及ぼすなどの問題が出てきています。
空家が増加した背景には、少子高齢化に伴う人口減少が一つの要因としてあります。
新築建売物件やマンションが増加する一方で、老朽化した空家も増加しているのです。
空家の持ち主は賃貸物件や中古物件として不動産会社に依頼していることも多いのですが、なかなか借り手・買い手が見つからないのが現状です。
では建物を解体してしまえばよいのではないかとも思いますが、更地にすると固定資産税が高くなるというデメリットがあります。
京都も多分にもれず空家が増加しています。
京都ならではの京町家も住み手がいないことで老朽化が進み、次々に解体されてしまっているのが現状です。
ただ、京都を代表する歴史的建造物でもある京町家の存続を守るため、さまざまな取り組みもおこなわれています。
京都の空家の事例等
京都にも数多くの空家が点在しています。
2013年の時点で京都の空家数は住宅総数の14%にものぼるとの結果が出ています。
京都で特に空家が多い地域が「伏見区」「左京区」「右京区」です。
ただ、地域の広さと住宅件数の割合で見ると「東山区」「北区」「下京区」が多いようです。
京都は日本を代表する観光地であり、歴史的建造物が数多くある地です。
そのため、空家をどうにか活用できないかと行政や地域住民が一丸となって取り組みをおこなっています。
京町家を現代の生活ともなじむような住まいにリノベーションしたり、カフェや飲食店、雑貨屋として利用したりなどさまざまです。
空家と活用について
空家の利活用の方法は幅広くあります。
考え方一つでさまざまな使い道ができると思います。
~空家の活用方法~
- 賃貸物件にする
- 住まいとして、別荘として賃貸物件にすれば借り手がつく可能性があります。
現在、各自治体が「空き家バンク」を設置しています。
それを上手に利用するのも一つの手でしょう。 - シェアハウス
- 一軒家を単身者が借りるのはなかなか難しいものです。
しかし、シェアハウスにすれば、一人当たりの賃料が安くなるため需要が高まっています。 - 店舗用物件にする
- 持ち主が店舗用に改造するのも良いですが、借主が自由に改造できるような条件にするのも良いでしょう。
- 自治体に提供
- 町内会の集合場所や地域のコミュニティスペースとして使ってもらうのも良いと思います。
空家と補助金について
近年、各自治体では空家についてのさまざまな補助金制度を設けています。
解体費用や修繕費用などの他、移住者が空家を購入した場合に補助金が出るなどさまざまな取り組みがおこなわれています。
京都でも空家に関する補助金制度が設けられています。
改修工事や家財の撤去にかかる費用の一部の補助があります。
少しでも空家を少なくし活用を促すように設けられています。
これらを利用するのも一手ですね。
最終更新日:2020年10月13日投稿日:2017年9月15日