京の木を使う

京都の木と聞いて思い浮かぶのは、四季折々に見られるような桜や楓などの美しい景色ではないでしょうか。
しかし実のところ、京都にはさまざまな木が自生しており、その木々は京都の自然環境や文化に深く根ざしています。
とくに桧や杉などは、古くから京都の建築に広く使われてきた木材です。
これらの木は耐久性が高く、美しい木目や香りも抜きんでているのが特徴です。
京都産の木材は地元にある神社や仏閣にも使われており、長い年月を経ても色褪せないような美しさを保ち続けています。

●地理的、歴史的な背景

京都は、市内三方を山々によって取り囲まれた盆地として形成されています。
北山、西山、東山などの多くの山々に囲まれた京都では、四季折々の美しい自然のその山景が楽しめます。
春は桜、夏は緑豊かな山々、秋は紅葉、冬は雪景色と季節ごとに異なる景趣があります。
気候的には、山に囲まれた地形の盆地は、夏暑く、冬は底冷えのする寒さがあり、特に寒暖の差が激しいという特徴があります。
多雨な気候に対応するために、建物の屋根や外壁には耐久性の高い材料を使用するなどして、雨漏りや劣化を防ぐ工夫をしています。
山々に囲まれた地は、里山も市街に近く都市と農村が近接し独自の文化や生活様式が営まれてきました。
それと共に政治的背景、歴史的な風土も踏まえて、今に京都の独自の文化や伝統を育んでいます。
それらは、住居の建物のデザインや構造にも大きな影響を与えています。

●森林と木材

京都の周辺には、京北や雲ケ畑、久多などの豊かな森林地帯が広がっています。
これらの森林は、京都の自然環境を支えるだけでなく、建築業界にも貴重な木材資源として供給しています。
京都の森林は、多様な樹種や生態系が豊かに広がっています。
北山や雲ケ畑では、杉や桧などの針葉樹が主に見られ、久多地域では広葉樹が豊富に自生しています。
これらの森林は、京都の地理的条件や気候に適した樹種が自生し、良質な木材を生産する土壌や環境が整っています。
京都の森林から伐採される木材は、その種類や品質においても優れています。
寒さが厳しい山の木は、目の詰まった年輪を持つ材として生育します。
それらの目の詰まった材は、耐久性や美観性に優れており、優良な建築材料として使用することができます。
これらの木材で造られた住居が、建物の寿命を延ばすことになります。
今日の木で家づくりを進める弊社では、地元産材を積極的に活用しています。
地域資源を有効に活用することで、「地域経済の循環」や「森林保全」に貢献するだけでなく、お客様に高品質な住まいを提供できます。
弊社では、素材の確かな京の木を積極的に活用し、地元の職人によって丁寧に加工し、伝統的な技術で家づくりを推し進め、
地域の自然環境の整備とエコロジカルな持続可能な住まいづくりを目指しています。

●地産地消とエコロジーな家づくり

木材は成長過程で大気中のCO2を吸収するという特徴があります。
木材を建材として積極的に活用することがCO2の削減になり、地球温暖化防止につながります。
また地元の木材を使用することで、地産地消の考え方である輸送に伴うエネルギー消費(グリーンマイレージ)が低く、CO2排出量が削減され、環境への負荷が低減されます。
地産地消の家づくりは地域の資源を有効活用することで、地域で廻る経済の循環・活性化や持続可能な社会に貢献することが出来ます。
弊社では地域産木材を積極的に活用し、地域ならではの魅力あふれる資源を活かした住まいづくりをし、地球環境への負荷を軽減したエコロジーな暮らしを提案しています。

●京の木で家づくり

京都は豊かな山の資源がありこれらがもたらす自然の環境は、私たちの住まいづくりに大きな影響を与えています。
私たちは、京都の豊かな自然に向き合い調和しながら、快適で持続可能な木の住まいを実現したいと考えています。
地元の資源を大切にし、地域に住む職人たちと京都ならではの木の家づくりを実現しています。
ぜひお気軽にご相談ください。

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最終更新日:2024年6月11日投稿日:2024年6月11日