「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
10月末に竣工しました、京都市右京区「M邸新築注文住宅」は建物の一部に木製サッシを使用し、室内は木製建具、その他こだわりの木の造作部分が多くあります。
シンプルモダンなデザインの中に、無垢木材の柔らかさ、温もりがプラスされた心地よい空間になっています。
そして、建具、造作ともに、素材やデザインに統一感があり、美しい空間を創り出してます。
今回はM邸で使われている木製建具と木の造作部分をご紹介します!!
木製サッシ
外壁のモルタル掻き落としに、赤褐色の木目が引き立つ玄関戸です。
高さが210cmの木製建具で、上部はFIXガラスになっています。
建具はピーラー、枠材は米松、ハンドル等の金具は真鍮です。
個室のサッシは建物正面側が木製サッシになっています。
三分割された窓ですが、一番下はプライバシーに配慮し、型板ガラスです。
木製サッシ、枠材ともにピーラー材です。
上下はともにFIXガラスで、真ん中のみ横滑りで開閉できます。
内側には木製サッシに合わせて、木製網戸が付いています。
ガラス窓は外側にスライドするようになっています。
クレセント錠は真鍮製です。
2階リビングの木製サッシです。
こちらは下がFIXガラス、上部が横滑りで開閉します。
木製サッシの枠ですが、外部は雨仕舞のため、板金で保護しています。
板金の両サイドは枠材と面が合うように、木を彫り込む加工をしています。
リビングの掃き出しサッシは2m50cmの幅があります。
こちらは片引き戸と、堅滑り窓、FIX窓が組み合わせてあります。
上部の小さなガラス部分は堅滑り窓で、内側が網戸、外側がガラス窓になっています。
木製建具
廊下から個室へ入る木製建具はシナ材のフラッシュ戸です。
廊下と個室の間の壁は一部分上部がFIXガラスになっています。
閉塞的になりがちな廊下部分ですが、
ガラス部分から自然光が入り、広がりと抜け感のある空間になっています。
引手は穴が開いた加工がされています。
110cmある縦のラインは手がかけやすく、見た目もスッキリとしています。
リビング収納の木製建具です。
こちらもポリ合板のフラッシュ戸で、引手は一部ナラ材で四角く穴あけ加工がしてあります。
押入れの襖も和紙貼りの太鼓襖です。
サッシ部分は障子が入っています。
リビングテレビボード上部の窓にも障子が入りました。
障子からは柔らかな光が入り、ナチュラルモダンな空間とも良く合います。
木製の階段
1.2階をつなぐ階段は段板が無垢ナラ材、側板は無垢米松材を使用しています。
片持ちの手摺はスチール製です。
スチール製の手すりは意匠的にもスッキリと見えますし、木製手摺よりも強度があるので、狭い空間で細い材を使うことができます。
固定部分は最終見えないように、木部を彫り込み、最後に和紙クロスで仕上げています。
段板と側板は込み栓で固定しています。
その他で固定する釘などは、ノンスリップの彫り込んだ部分で使用し、最後に同材で蓋をする加工をしています。
無垢材の質感を最大限に楽しめるようになっています。
造作家具
廊下部分には壁に沿って本棚収納があります。
こちらはタモ材です。
2階にも洗面所があります。
扉はオーク材の突板です。
天板はステンレスなので、水が洗面の周りにこぼれても手入れがしやすそうです。
設計は村上真建築設計事務所さんです。
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