家づくりを考えている方は「実際の家を見てみたい」と思うことはありませんか。
カタログの説明だけではなく、現実的な情報を知りたいと感じる方も多いことでしょう。
そのような時に参考にしてほしいのが現場見学会です。
ここでは、現場見学会に参加するメリットや展示場との違い、自分に合った見学会の選び方についてご紹介します。
●現場見学会に参加するメリット
現場見学会は、カタログだけでは伝わりにくい住まいの魅力について、自分で確かめられる貴重な機会です。
実際の素材感や空間の心地よさ、施主の想いが結実した建物を設計者の設計意図や、工務店の仕事に直接触れることで、納得感と安心感が得られます。
とくに注目したい3つのメリットをご紹介します。
・素材や工夫を実際に確かめられる
天然木の床のぬくもり、左官壁の手ざわり質感、扉、引き戸の開閉の容易さや、動線に配慮された収納の配置など住まいの細やかな工夫を実見分できます。
説明を受けながら実際の空間に触れることで設計や施工への理解が深まり、納得感と安心感が得られるのです。
・暮らしの心地よさを体感できる
天井の高さや光の入り方、音の反響、空気の流れなど、空間の居心地は図面やCGだけでは分かりにくいものです。
実際にその空間にいると、「このリビングは落ち着けそう」、「この間取りは過ごしやすい」といった感覚に気づけます。
また「このキッチンの高さは使いやすそう」、「この収納の位置は便利かも」といった、生活に合った具体的なイメージも自然に見えてきます。
見学により、漠然とした理想が「こうしたい」という形になっていくのです。
・工務店の想いに触れられる
現場見学会では、建物だけでなく手がけた設計者や工務店の仕事に対する想いや姿勢にも触れられます。
設計の工夫や素材選びについて直接話を聞けることも多く、人柄や会社の誠実さが伝わってくる場面もあります。
こうした話のやり取りを通じて、「ここなら安心して任せられそう」と感じることもあるでしょう。
住まいだけでなく、家づくりのパートナーとしての相性を確かめられる点も、現場見学会の大きな魅力です。
現場見学会は住まいのことを五感で感じられるだけでなく、家づくりにこめられた想いや人とのつながりにも気づける場所です。
実際に足を運んでみると「自分たちの望む家づくり」が少しずつ見えてくることでしょう。
●展示場と現場見学会の違い
「展示場」は最新の設備や洗練された空間を体感できる場所として親しまれていますが、「現場見学会」は実生活に近い現実的な住まいを確認できます。
ここでは、展示場と現場見学会の違いを3つご紹介します。
・展示場はモデル仕様、現場見学会は現実的な住まい
展示場の多くは、広々とした間取りに高級仕様の設備を用いたモデルハウスです。
見ごたえはありますが、不特定多数の方をターゲットとしているため、実際に自分たちが建てる家とのギャップを感じてしまうかもしれません。
しかし現場見学会では、実際に暮らすことを前提に建てられた注文建築を見られるため、サイズ感や使い勝手などをより現実的にイメージできます。
・現場見学会では担当者と直接話せる
現場見学会には、実際にその家を手がけた設計士や現場監督が立ち会っていることも多く、間取りの工夫や素材の選び方などをその場で質問できます。
普段はなかなか聞けないような設計の意図や施工のこだわりを知ることで、家づくりへの理解が深まり、不安の解消にもつながります。
・施主の声が聞けることもある
施主が立ち会っていることも多い現場見学会は、家づくりの過程や住み心地について直接話を聞ける機会になるかもしれません。
施主と設計者の近しい間柄が、住まいづくりの中にも反映されているものです。
実際に仕事を任せられた経験こそ、語れる本音や感想は、住まい造りの判断材料として大いに参考になることでしょう。
展示場には華やかで理想的なモデルハウスが並んでおり、実際の暮らしとは少し違うと感じられるかもしれません。
しかし現場見学会では、実生活に近い住まいのサイズ感や使い勝手、設計の工夫などを現実的に学べます。
担当者や施主の声を直接聞ける機会も多く、家づくりの参考になる貴重な体験として、積極的に参加してみてください。
●現場見学会の選び方
現場見学会にも、さまざまな形式や特徴があります。
より満足度の高い体験につなげるには、自分たちの目的に合ったものを選ぶことが大切です。
ここでは、「主催者」、「参加回数」、「見学会の種類」という3つのポイントから、現場見学会の選び方をご紹介します。
・主催者で選ぶ
現場見学会の主催者には、設計者や工務店が自ら企画・開催する「主催」と、住宅メーカーや協力団体が取りまとめる「他催」があります。
主催見学会では、設計者が「この家でどのような暮らしを届けたいか」といった想いをこめて会場づくりをしています。
素材や構造、空間の広がり方、くつろぎ感など、紙面では伝えきれない工務店の考えや工夫を体感できる貴重な場所です。
他催の見学会では複数の工務店やメーカーごとの事例を一度に見比べられるため、設計や仕様の違いが分かりやすく、家づくりの選択肢を広げられます。
まずはご自身の興味や関心に合わせて、現場見学会を上手に使い分けてみましょう。
・参加回数で選ぶ
見学会は参加するたびに新しい気づきがあるものです。
一度だけでなく、複数の会場を巡ってみましょう。
一か所では見落としてしまうような細かな違いも、比べることで気づきやすくなります。
たとえば、ある物件のキッチン動線がスムーズでも、別の物件では収納量や内部の造り付家具等がより快適に感じられるかもしれません。
また同じ構造見学会でも、施工の丁寧さや断熱材のグレードなど、工務店やメーカーによる違いを比較できるため、理想の工務店やプランが見つけやすくなります。
・見学会の種類で選ぶ
代表的な見学会には「構造見学会」、「完成見学会」、「リノベーション見学会」があります。
見学できるタイミングが限られている場合は、目的に合った種類の見学会を選んでみましょう。
「構造見学会」
完成後に隠れてしまう柱や梁、断熱材、配線といった「家の骨組み」を確認できます。
耐震性や断熱性能、配線の配慮など、住まいの基礎性能に直結する部分をチェックする好機です。
「完成見学会」
実際の家具配置や光の入り方、家事動線のスムーズさなど、暮らしやすさを五感で体験できます。
「ここで朝食をとると気持ちいい」「子どもがリビングで遊ぶ姿が想像できる」といった具体的なイメージが湧きやすく、プラン選定に役立ちます。
「リノベーション見学会」
古い素材の味わいを大切にしながら、暮らしやすさを高めるために最新の設備やレイアウトが活用されています。
古いものと新しい素材との対比や、素材の魅力を引き出す手法、既存の間取りを上手に活用した住まいづくりのヒントが得られます。
このように実際の物件を見学することで、「自分たちが大切にしたいこと」や「これだけは外せない条件」が自然に見えてくるものです。
図面や写真だけでは伝わりにくい広さの感覚や素材の質感も、現地で実際に体験すると印象が変わってきます。
自分の目で確かめることで、住まい選びに対する不安が和らぎ、納得を持って選べるようになるのです。
●まとめ
現場見学会は住まいの素材や広さ、暮らしの心地よさ、そして工務店との相性までを実際に体感できる貴重な機会です。
家づくりは、多くの方にとって一生に一度の大きな決断です。
納得できるまで見学をして、自分に合った住まいを見つけましょう。
後、新しい建物の外観が街並みに溶け込んでいたら、街並みにより良い景色(風景)をつくることにもつながります。
地域にとけこむ家づくりを目指したいですね。
私たち竹内工務店は、皆様の想いの住まいを見つけていただけるように、現場見学会を定期的に開催しています。
住まいの構造や素材、暮らし方の工夫など、気になることがあれば、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
皆さまの理想の住まいづくりを、心をこめてお手伝いいたします。