京都市右京区「嵯峨の家・Y家(旧I家)改築工事」
瓦葺屋根部分の改修工事が行われています
嵯峨の家は、江戸時代から住み継がれる過程で、改築、増築した部分があり新旧入り混じった建物となっています。
今回の工事では、改修の痕跡を調査し、建物元の姿の復元をするべく進めています。
建物の歴史を残していけるよう、改修で全ての材を新しくするのではなく、
極力使える材は再利用し(1本でも2本でも残して)前の痕跡(工事履歴が分かるよう)を残すようにしています。
京都市右京区「嵯峨の家・Y家(旧I家)改築工事」
旧I家は江戸時代に建てられた摂丹型の伝統民家です。
ダイドコロニワの土間には七つカマドをもつ建物で京都市景観重要建造物指定がされています。
昨年の台風被害で茅葺屋根の補修が必要となり、これを機に耐震補強等も行うことになりました。
長年住み継がれる過程で、増築や、改築をしている部分があり、これを復元し、なるべく当時の姿に戻すのもリノベーション工事の目的です。
今回は既存の建物の様子を一部ご紹介します。
母屋に入る前には瓦葺の薬医門がある
塀は瓦葺の土塀、外面は白漆喰塗
奥に見える高い屋根が母屋の茅葺
江戸時代からの茅葺屋根
庇部分は瓦葺になっている
幅2間の玄関
京都市右京区木造住宅のリノベーション工事の現場です。
メインのスペースの工事は完了しましたが、寝室として使用している個室も寒さ対策をとご要望があり
追加で床下の断熱改修をすることになりました。
寝室等の非暖房室は特に部屋の中が冷え込んでしまいます。
暖房室との温度差も大きく、また就寝時に冷たい空気を吸い込むことによる健康被害なども懸念されます。
今回は、床下、壁に断熱材、窓にはインナーサッシでペアガラスをいれる改修をしています。
現況の床下は無断熱
この状態では床下からの冷たい温度が足元から伝わってしまいます
床を解体、撤去し、新しく断熱材を入れます
断熱材には、パーフェクトバリア(ポリエステル原料)を使用しています
伸縮性もあり、施工性もよい断熱材です
床板には、30ミリ厚の無垢杉板を使用しています
足ざわりが良く、暖かみのある木材です
施工後
無垢杉板は熱伝導率が低いので表面温度が暖かく感じられる
単板ガラスのアルミサッシュのある出窓部分に、インナーサッシュを設置
断熱性能が向上し結露も抑えられる
道路に面するお部屋等は遮音性能も上がります