京都市左京区「岩倉の家新築工事」
現場では、茶室二間がある住宅の造作工事が進んでいます。
茶室床の間の床柱には北山丸太等を使用します。
竹内工務店では、それぞれの住宅に適した材をその都度使用しています。
今回は京北の銘木屋さんで材の選定をしました。
左側 床框に使用する磨き丸太
右側 床柱に使用する絞丸太
茶室等、数奇屋建築の材料として良く使用されています
左側 小間の床柱に使用する皮付赤松丸太
赤松の皮が素朴で味わいがあります
京都市右京区「嵯峨の家・Y家(旧I家)改築工事」
長年の使用で腐食が進み、雨漏れする状態でしたが、ようやく雨仕舞いシートの覆いも外れ、新しい棟が姿を現しました。
「嵯峨の家・Y家(旧I家)」は、東西方向、南北方向と二箇所が茅葺き屋根で、それぞれ棟部分の仕上が違います。
東西方向は「針目覆いの棟」、南北方向は「瓦棟」です。
茅葺き屋根の棟は地方によっても様々な種類があり、興味深い部分です。
東西方向茅葺き屋根「針目覆いの棟」
茅の束を杉皮で覆ってあります
南北方向の棟「瓦棟」
こちらは大工さんが、野地を組んでいます
入母屋の妻部分
正面の板張りの部分は、昔の資料を参考に元のかたちに復元します
板が朽ちて穴があいていますが、以前は彫刻がなされていた
京都市右京区「嵯峨の家・Y家(旧I家)改築工事」復元現場見学会が行われました。
午前、午後の部とも、定員に近い申し込みがあり、たくさんの方がご来場くださいました。
当日はお天気が心配でしたが、雨が降ることなく、屋根の部分も見学をしていただくことができました。
既存の瓦の寸法、カタチを調べ、岐阜で製作した瓦
建物の歴史を残せるように、既存の古い瓦も使用しています
実際にどのように使用するのか、足場の上で説明を
茅葺屋根を近くで見学
大工さんが持っているのは野地に使用した杉皮
屋根下地、構造補強について
伝統的な方法で復元すべく、耐力壁の一部を土壁で仕上げる
竹小舞の下地
工事の概要と工事進捗記録をプロジェクターを用い説明会も行いました
木で製作したスタッキングチェアーを使用
重ねると以外とコンパクトになります
本当にたくさんの方にご来場いただき誠にありがとうございました。
復元工事途中の状態を見学頂き、皆様にとって良い機会になれば嬉しく思います。
こちらの現場は、この先も工事が続いていきます。
今後も見学会の開催があればお知らせします!!ご興味のあるお客さまは是非お気軽にお問合せください!!