先月に着工しました紫野の家で先日設計事務所さんによる基礎の配筋検査が行われました。
監督が縦筋のピッチを設計士さんと確認しております。
こちらはベース部の横筋、上に乗って歩いてもびくともしません。
現場の検査ではもちろん図面通りであるということは言うまでもありませんが、
使用されている配筋が規定通りのものであるか、これから打つコンクリートと十分な被り厚が取れるように施工されているか、
そして鉄筋の継ぎ手は充分な長さが取られているかなどたくさんの注意点があります。
もちろん設計事務所さんや工務店によって検査項目も様々ですが、
ただ、これらはお住まいにとって重要な部分であり、見えなくなるところだからこそ施工も現場検査も念入りに行います。
工程では配筋が終わり基礎の型枠を組みます。
そしてベースのコンクリートを打ちます。
生コンクリートは気温や雨などの天候に影響されやすく、例えば気温が低い冬などは強度補正などを行います。
真冬や夏の一番暑い時期などは天候や気温などに十分気を配って打設を行います。
この日は気温も良く晴天にも恵まれ打設、均しと作業がスムーズに出来ました。
こちらは立ち上がり部分のコンクリート試験です。
スランプ試験・塩分濃度・1週4週試験をします。
スランプ試験というのは、固まる前の生コンクリートがどれくらいの粘性をもっているかなどを調べます。
続いて塩分濃度ですが、これもとても重要な試験です。
鉄筋は鉄なので塩分に触れると錆びて強度が落ちてしまいます。
コンクリートには骨材と言われる砂が入っていますが、
日本は海に囲まれているため川などから採った砂でも塩分を含んでいる場合があるためこの試験が必要になります。
1週4週試験というのは、言葉のままでそれぞれの期間でどれくらいの強度が出るかの試験です。
そして型枠をばらして基礎が完成です。
手前のコンクリートが埋まっている箇所は内部土間です。
断熱材を敷きこんでコンクリートを打設しました。
今月末には上棟予定です。
過去の現場ブログはこちらをご覧下さい。
京都市「紫野の家~M様邸新築工事~」地鎮祭