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京都市「紫野の家~M様邸新築工事~」木材検査 町編 そして建て方

前回にブログで山編をご紹介させていただきました紫野の家のM様邸です。
山の見学が終わり町の貯木場、そして工場へ移動です。

昔は伐り出した木を山から運び出すのも大変な労力が必要でしたが、機械や重機が進化し、刈り出す山が決まれば道を作りそしてトラックで運び出されます。

貯木場はまず山から伐り出した木を集めるところになります。
木にとっては最初の検品場所になります。


ここに同じくらいの長さの材が並べられ、太さなどで選別されていきます。


年輪の見方、良い木悪い木を見分ける方法をご教示いただいています。
シンプルなことですが、まず赤身の部分が丸く均等に、ほぼ真ん円を描いた年輪が来ているものがまっすぐな優等生の材となる確率が高いそうです。
やはりここで建材として使えないものも出てくるそうで、その場合は燃料など他の用途として使われます。


加工場に移動して製材された木の見学です。
角材や板材などが保管されています。
四角の真ん中に年輪が残った角材を芯持ち材と言い、主に構造材に使われます。
強度的にも芯がある方が強いと言われています。


こちらは皮をむいた丸太から板材を加工しています。
先ほどの芯持ち材と外側の芯去りがこのように見るとよく分かります。
芯持ち部は強度的に強いのですが、現しにした場合、色味や節が出て和室などの化粧部分には使いにくいとされています。
そうなると今度は外側の白い部分の芯去りを使います。
もちろん芯持ちの部分も綺麗なものは化粧で、たくさん節があるようなものは下地に使ったりします。


木の部材の書かれた丸太を発見しました。
とても分かりやすいです。

そしてM様邸で使われる木材の検査です。

先に含水率・ヤングの数値の基準をクリアした材料の中から見た目の良さ、現しになる柱の色味などを確認します。


念のため含水率を測ります。
ただし、最終出荷前に傷がないかなどを含め再度検品されます。


無事ほとんどの材料は最終検品をクリアし現場に納品され、今月上旬に上棟しました。


ここからは大工さんの作業です!
どんな木の家になるか楽しみです。

過去の現場ブログはこちらをご覧下さい。
京都市「紫野の家~M様邸新築工事~」木材検査 山編
京都市「紫野の家~M様邸新築工事~」基礎配筋検査など
京都市「紫野の家~M様邸新築工事~」地鎮祭

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