京都市北区K邸新築工事の現場です。
前回のご紹介した基礎工事が完了し、先月末に建て方が行われ、無地上棟しました。
K様この度は誠におめでとうございます。
プレカットされた構造材が現場に到着し、大工さんが木材を組んでいきます。
写真では青空が見えていますが、この部分が吹き抜けの空間になります。
土台、通し柱は桧材、管柱は杉材です。
K邸では、構造材が化粧で表しになる部分に、木材の細かな取り合いが多く、プレカットでは加工ができない材料もありました。
そういった場所に使う木材は、あらかじめ倉庫で大工さんが手で加工をし、現場に搬入しました。
梁の上部がオープンになったこちらの壁は、
梁、柱、貫を意匠で見せる部分です。
ここには倉庫で加工した桧材が使われています。
そして、この部分は耐力要素にもなっています。
こちらは2階の廊下兼、1階のリビングの天井の一部です。
1階から見た天井はこちらの構造材が現しになります。
梁、根太ともに、倉庫で加工した杉材を使用しています。
南北に奥行きのある建物で、梁の継ぎ手が何か所かあるのですが、
継ぎ手部分は、プレカットでは珍しい、追掛継(おっかけつぎ)になっています。
追掛継(おっかけつぎ)とは、二つの木材の端部を互いに補うような、同形に斜めに切り取り、かみ合わせてつなぐ継ぎ手。曲げに強い加工方法です。
屋根の部分にも面白い加工があります。
屋根の上の木材は垂木です。
こちらの垂木ですが、よく見ると一部切欠いてあります。
屋根には、軒先から棟に向かって通気層がとってあるのですが、
トップライトが入る部分は軒から棟までの通気層が途中で途切れてしまいます。
横に空気を通すために、トップライトの周辺は垂木間で通気が取れるよう、このような加工をしています。
これが加工した垂木を使った通気層です。
切かいた垂木の部分に空気が通るようになっています。
建物正面の外壁は焼杉板になります。
そのため、防耐火性能のある、モイス耐力面材を使用しています。
以前の現場ブログはこちらをご覧ください。
京都市北区K邸新築工事「基礎工事」
京都市北区K邸新築工事「地鎮祭を行いました」