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「京都府南丹市Y邸~築100年の古民家リノベーション~」竣工しました

「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。

京都府南丹市で築100年の古民家リノベーションの現場です。

約7か月の工事が無事完了し、7月末にお引渡しをさせていただきました。
Y様この度は誠におめでとうございます。

歴史ある建物を、なるべく当時の姿に近づけることを目的として設計されています。
外観は、ほぼ変わらない形として、地域の風土に合った素敵なお住まいになりました。

お施主さまのご希望として、周囲の景色に調和する建物にしたいとの思いをお持ちでしたので、竣工の様子をご覧になり、大変喜んで下さいました。
これからも大切に住み継いでいただくために、リノベーション工事では、伝統的な建物に合う方法で耐震補強を行い、
室内の温熱環境を良くするため、床下、天井、壁の一部には断熱材を充填しています。

玄関戸を開けると、土間空間が広がります。
リノベーション前は増改築により、約1帖ほどの玄関と、廊下、納戸があり、奥にはダイニングキッチンがありました。
壁が取り払われ、広々とした土間となった空間には薪ストーブが設置されました。

式台、床材は無垢杉材です。

玄関から続く板の間には地窓があります。
柔らかな自然光が入り、窓を開けると玄関から風が通るようになっています。
又、玄関からの視線がこの地窓の奥の風景に移り、空間の拡がりを見せています。

屋根にはガラス瓦のトップライトを設け、この建物(民家)の持つ暗さの中にも天井からの自然光が入り、
良質な空間となっています。

お引渡し前の完成見学会では、玄関から吹き抜けのある板の間、2Fへと上がる階段等
この拡がりのある空間にまず皆さん感動されていました。

リビングです。
こちらは元は襖で仕切られた和室が続く空間でした。
お庭に面した一番日当たりの良いお部屋を、家族が長い時間を過ごす洋間のリビングへと改修しました。
床材は無垢の杉材です。
柔らかく、温かみのある素材ですので、素足でも気持ちよく過ごすことができます。

大きな木製窓からは山の緑と、水田のある美しい景色が広がります。

リビングの南側はもともとサッシの内側にあった縁側がありましたが、この部分を濡れ縁にしています。
濡れ縁には座ることもでき、お庭がより身近に感じられます。
軒が深く出ていますので、土砂降りの雨でない限り、窓を開けて過ごすことができます。

リビングの横はキッチンスペースになっています。
造作家具で、手元が隠れる高さのダイニング収納を設置しています。

キッチンの隣には大容量のパントリーがあります。
冷蔵庫もこちらのスペースに入るようになっています。

屋根裏部屋はリノベーションするまで天井で隠れていた部屋です。
日焼けの跡が残る壁の板は、こちらの建物で使われていた天井板を再利用して使っています。
大きなゴロンボ、竹の天井下地から築100年の建物の歴史を感じます。

Y邸のこれまでの現場ブログはこちらをご覧ください
「京都府南丹市Y邸~築100年の古民家リノベーション~」木製サッシと木製建具
「京都府南丹市Y邸」~築100年の古民家リノベーション工事が進行中です~

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