「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
京都市内で「MG邸リノベーション」の工事の現場です。
築約90年の歴史ある伝統工法の建物をフルリノベーションしています。
MG邸は古い伝統工法の建物で、開口が多く、壁量が少ない部分がありました。
今回は全体的な壁量バランスを見ながら、一部新設で耐力壁を追加しています。
追加する耐力壁ですが、既存の土壁部分とバランスがとれるように、荒壁パネルを使用しています。
荒壁パネルは土壁の良さを活かしたパネル状の建材です。
土壁と同じように、揺れに柔軟に対応し、粘り強く耐える建材で、伝統工法の建物の改修で使用することがあります。
1階のリビングになる部分ですが、元は襖が入っていた部分に荒壁パネルの耐力壁を追加しています。
リビングになる部分ですが、元は襖で仕切られた和室でした。
改修で約24.6帖の広々とした空間になります。
庭に面した大きな開口には木製建具が入ります。
ベッドルームなどになるお部屋ですが、手前は半間、奥は約1間半の部分が荒壁パネルになっています。
2階は新たな間取りにするため、間仕切り壁の下地などが作られれています。
こちらも以前は襖で仕切られた和室が続いていましたが、ベッドルームと、ホールとに空間を分けていきます。
2階の奥にあるサンルームです。
以前は他の部屋との段差が50cm以上ありましたが、できる範囲で床を下げましたので、天井も少し高くなり、出入りもスムーズになりました。
2階は可能な限り、天井に断熱材を充填しています。
外部ですが、屋根の工事が同時に進んでいます。
銅板葺きだった部分は軒先に痛みがありましたので、軒天と野地をやり替えました。
以前は軒先が銅板でしたが、今後の耐久性を考慮し、ガルバリウム鋼板で腰葺きにしています。
京都市「MG邸リノベーション」のブログ記事はこちらをご覧ください。
京都市「MG邸リノベーション」~工事が始まりました~
京都市「MG邸リノベーション」~解体工事完了、木工事が始まりました~
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住まいのリノベーションを考える
京町家と耐震工事