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京都市左京区「Y邸新築工事」~瓦工事が進行中です~

「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。

京都市左京区岩倉で「Y邸新築工事」が進行中です。
樹木が生い茂り、木々の息吹を感じるロケーションで建築中の建物です。

瓦工事も進み、平入り切妻屋根の部分が施工されてカタチになってきました。
瓦屋根が出来上がると建物の全体像がより鮮明に表れてきました。
1階のボリュームに比べて2階は小さく低く抑えられた綺麗なプロポーションの建物です。

Y邸の瓦は三州瓦です。
三州瓦は高温で焼かれているために堅さがあり、凍てに強いという特徴があります。
日本瓦独特の輝きをもつ銀色の「いぶし瓦」を今回使用します。
瓦のサイズは53判(1坪辺り53枚使用する大きさ)で、切落という、角がシャープなタイプの瓦です。
そのため陰影がはっきりして屋根に重厚感を感じさせるのが特徴です。
切落は古くから、社寺仏閣に使われています。

梅雨時期の施工ですので、あらかじめ地瓦(棟、袖、軒先以外)を施工してから、
軒先の一文字瓦を含む取合い部分は、天気の様子を見ながら、施工を進めています。

今回使用する瓦は一文字瓦です。
軒先をシャープに見せるために平入の京町家では、一般的に使用されている瓦です。
下端が真直ぐ(一文字)になっている形状の瓦で、合端という作業(連続する瓦の正面垂れの部分を隙間なく仕上げるため、予め工場ですり合わせる加工)をしておきます。
奥の波形の地瓦は仮置きしていた瓦です。
手前から順に、軒先3列の瓦を施工していきます。

瓦ですが、施工する前に、図面から割付し、工場で加工したものが現場に入ります。
瓦に書かれた数字は、割付順になっています。

たまたま現場に加工前と加工後の一文字瓦があったので、比較してみました。
上が加工前、下が加工後です。
すり合わせる部分の深さや厚みを加工されています。

糸に沿って、水平ラインが出るよう、微調整をしながら施工されています。

瓦も加工をし微調整をします。

1枚づつ乗せては確認、微調整を行います。

深く出た軒に、一文字瓦の水平ラインで美しい屋根周りとなっています。

設計は横内敏人建築設計事務所さまです。

京都市左京区「Y邸新築工事」のブログ記事はこちらをご覧ください。
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