京都市右京区でK邸新築工事の現場です。
外壁のサイディング工事も進み、黒系のシャープなイメージの外観に近づいてきました。
K邸は建物を建築する用途地域と、3階建てという条件から、45分準耐火構造での計画になっています。
そのため、建物に使用する素材や仕上げに制限があります。
お施主さまには、計画前に何棟か弊社施工の建物を見ていただき、外観のイメージを決めていきました。
黒系の金属サイディングの外壁に軒天など、無垢の木を合わせるのが今回の外観イメージになっています。
道路面から一番よく見える建物正面南側に金属サイディングを使用しました。
コスパを考慮し建物東西面と、北面は同系色の窯業系サイディングを使用しています。
窯業系サイディングは多くのものが45分準耐火構造に認定されています。
(45分準耐火構造では認定のある材料を使用する必要があります)
金属サイディングは45分準耐火構造では使用できるものが少なくなります。
1階、2階の軒天は無垢杉板が見える仕上げになっています。
こちらは30mmの野地板の上に、無垢杉板を化粧で貼り仕上げています。
45分準耐火構造では木材は耐火素材で被覆する必要があります。
ですが、表面が燃えても建物が崩壊しないように燃えしろ設計をすることで、木材を見せて使用することも可能です。
今回は木材を太くして燃えしろを作る設計にし、杉板を現しで使用しています。
建物東側は、自転車置き場や建物奥までの通路になっています。
そのため、この部分には約70cmの出の庇を取り付けました。
庇部分ですが、燃えしろ設計で30mmの杉板を野地にし、同じく30mmの杉板を垂木のような支えに加工し、無垢材の質感が感じられる仕上にしています。
以前の現場ブログはこちらをご覧ください。
京都市右京区K邸新築工事 上棟しました
今回のブログに関連した記事はこちらをご覧ください
木の住まいと防火について