壁、天井とも断熱材の充填が終わり下地のボード貼りもほぼ終了しました。
現しにした梁は住まい手様のお父様が子供の頃ロープをつないでブランコにして遊んでおられたという思い出の梁です。長い間天井に隠れていましたが数十年ぶりに現しになりました。
大工さんはニッチ棚(階段の横に設置する腰壁に造ります。)の枠を造られています。
こちらでは棚板の加工中です。
今月中に大工工事が終わる予定で急ピッチで造作作業が進めれれています。
三条京町家リノベーション完成
三条商店街近くにある町家の改修工事が完成し消防検査も終了して引渡しをしました。この付近ではまだ京町家と言われる建物があちこちに少し残っています。この建物は京町家の風情を残した古い建物をリノベーションしたものです。当初より(今なにかと話題の)京町家をゲストハウスに使用する為にリノベーションを計画し、その後はゲストハウスとして使われます。管理会社が運営する事で、近隣に対しても細やかな対応をして近隣から(宿泊者の)クレームがでないように事前に計画されています。二条城に近い事でこの付近でもGHは大変増えています。三条の商店街の通り歩く外国の方が多く目につくようになってきました。建築の方でもインバウンド効果がこのような形であらわれてきています。
三条町家改修 三条商店街近くにある町家の改修工事がほぼ完成に近づいてきました。この建物は比較的に小さな建物ですが、使われている材等もしっかりとしていて又痛み具合も少なくてすみました。床のレベルが少し下がっている部分がありましたが、部分調整をして水平を合わせています。内部のジュラク壁塗り部分を漆喰に仕上げています。吹抜けの部分が、足場を取り払われると既存天窓から差し込む光が漆喰壁を反射して白く照らして昼間の照明が不要なくらいです。
桂の家・「平成の京町家」 完成
昨年建物を施工していた桂の家・平成の京町家が外構工事・造園工事を終了しました。既存の石垣や樹木は一部そのままで使用していますが、南側の駐車場側の外構や造園は新たに和風の庭に生まれ変わりました。建物の工事は、昨年に完了してお引渡をおえていたのですが、建物廻りの外構工事・造園工事を残していました。建物は、廻りの植木や造園をすることで一段と建物が映えてきます。この度の住まいは、長年来ここにお住まいの建て主さんが、新しく和風の家を建てたいというご希望をお持ちでそれが実現した建物です。
又この建物は、平成の京町家として申請し認定された建物です。京都市の推奨する従来の京町家の持つ良さ(通風や採光、使い勝手)と省エネ、耐震構造の性能をあげてプラスした現代の京町家を「平成の京町家」と呼び認定をしています。後、構造材や造作材のほとんどを京都市の地域産材を使用しています。一部内部の洗面カウンタ―等は、色のあるブビンガ等の広葉樹を使っています。外観は、木の素材をふんだん使用した格子や花台、ぬれ縁、一文字瓦の和瓦等、和のテイストで表現しています。プラン自体はお客様がご希望のプランを弊社でお聞きし建築の専門的なアドバイスを加味して作成しました。当初より弊社の木楽の家(木の家)仕様の現場 見学会にもご参加いただき実物の建物をご覧いただいていたので建物仕様やプランニングの詳細についてはご了解いただいていました。
特に平成の京町家の申請においても風の通りの確保を少し検討したくらいでおおきな変更はなしでこのプランで通りました。結果、打合せを何度も重ねて熟考されて出来上がったプランで作られた建物は、建主様の思った以上の物に仕上がったと喜んでいただいています。
2017.5.2
宮川町の家・京町家リノベーション完成
昨年来建物の改築工事をしていた宮川町の家・京町家リノベーションが完了し引渡をしました。
建物の工事は、昨年から本格的な揚げ前工事をして建物の傾きや床の高さの調整を済ませて内装工事に入っていました。
元の建物は宮川町という場所がら、お茶屋さんを営業されていたお店で、和室の続き部屋と和室の小部屋がとられている典型的な京町家の様式を持った建物でした。
京町家の粋が丸窓、下地窓や欄間の竹飾り、床柱や栃の縮み杢をもつ地板、襖柄等各和室の随所に見られ、全体的に遊び心のある設えとなっていました。
これらの特徴や良さを活かして、内装とくに左官の聚落壁塗を塗り替えて、木製建具は一部ペアガラスを入れるなりと機能的にも使い易くするのと、古建具を新しく組込み、古びた京町家の風情を保ちつつ全体の調和を計っています。
又施主のご要望で、玄関下駄箱の天板や和室の飾板には新しく桜の天板やケヤキの天板等の無垢材を使ってこの京町家リノベーション工事を完成しました。
通りの風情にもなっていた古い建物が、新しくよみがえったと近隣の方からも喜ばれています。