「京都の木の家」「注文住宅」の竹内工務店ブログです。
「北嵯峨の家(O邸)新築工事」の現場から、瓦工事の様子です。
今回工事をしている北嵯峨のエリアは、京都の街中から遠く離れてはいませんが、
近くに山があり、廻りに田畑が拡がる自然豊かな場所であり、
寺社仏閣や、古くからある民家が残る地域です。
懐かしい里山の雰囲気が感じられる場所でもあり、風致地区にも指定されています。
北嵯峨の家(O邸)の屋根材は、風景に良く調和するいぶし瓦を使用しています。
大屋根は上棟後に屋根仕舞いと瓦屋根の工事が完了しています。
大屋根は切妻のシンプルなカタチです。
瓦は三州瓦(さんしゅうがわら)です。
耐久性が高く、耐寒性にも優れています。
冬場に凍て難く、寒冷地域にも適した瓦です。
手に取ると、ずっしりと重量があり、質感から、土が原料であることを実感します。
種類にもよりますが、粘土瓦は50年以上もちますし、葺き替えの場合でも、状態が良ければ再利用すこともできます。
リビング周囲の庇が完成したところで、下屋の瓦工事が始まりました。
リビング周りの庇と建物東側の切妻屋根の部分はL字に交差しています。
建物東側の切妻屋根と玄関廻りの軒で高さや、勾配が異なる部分もあります。
こちらは切妻屋根の部分です。
瓦桟の上に瓦を並べ、ビスで止めていきます。
隅の部分は、寸法を確認し、押切という瓦を切る道具で1枚1枚カットしていきます。
軒先はやろうじき瓦と呼ばれる、波のようなデザインになっています。
瓦がのると一気に重厚感が増します。
伝統的な瓦屋根ですが、軒先の波のデザインが印象的です。
京都市右京区「北嵯峨の家新築工事」のブログ記事はこちらをご覧ください。
京都市右京区「北嵯峨の家新築工事」~木を使った天井と軒天~
京都市右京区「北嵯峨の家新築工事~上棟しました~」
京都市右京区「北嵯峨の家新築工事~手刻みが始まりました~」
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