マンションのリノベとは
中古マンションを購入して「リノベーション」される方が増えています。
新築マンションはとても高いのですが、中古マンションはお得に購入することができるだけでなく、選ぶ幅が広いので人気が高まっています。
予算内で中古マンション&リノベーションをすることで、自分の理想に合った空間を作り上げることができます。
リノベーションとは大がかりな改修をおこなうことの総称です。
水廻り、間取りなど機能的に住みやすいように改修することです。
つまりはリフォームなのですが、最近ではリフォームではなくリノベーションと言われることの方が多いようです。
ただ、マンションをリノベーションする時に変更できないものがあります。
マンションは自分だけの空間である専有部分と、マンション居住者が共有して使用する共用部分に分かれています。
共用部分はエントランスやエレベーター、廊下、階段ホールだけでなく、自分の部屋内にもあります。
窓や玄関ドア(外側)、ベランダなどは共用部分にあたるため、リノベーションすることはできませんので覚えておきましょう。
インフィル、スケルトン
「インフィル」「スケルトン」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
あまり聞き慣れない言葉だと思います。
2つの言葉は建築用語であり、一般の方にはあまり浸透していません。
「インフィル」とは内部の設備や内装部分を指しています。
そして「スケルトン」とは、骨組み・構造体のことです。
最近になって「スケルトン・インフィル住宅」との言葉が雑誌などで取り上げられています。
インフィルとスケルトンを分離した建築手法を主に「スケルトン・インフィル住宅」と呼んでいます。
要は「間取りを自由に変えられる耐久性の高い家」のことです。
高耐久の構造躯体(スケルトン)と設備・内装(インフィル)とに分離して考える建物は、家族みんなが安心して長く暮らせる住まいになるでしょう。
スケルトン・インフィルだから、壁のない大空間を実現することもできますし、工期も短縮できると言われています。
スケルトン・インフィル住宅のお手本はマンションです。
中古マンションを購入し、リノベーションする際に効果的であると言われています。
戸建リフォームと比べて
戸建てリフォームと比べるとやはり大きなメリットとなるのが「費用」ではないでしょうか。
戸建てをリフォームするには結構な費用がかかりますが、マンションなら構造体はそのままでおいておかなければならないので
内部の改装のみの工事内容でリフォームすることができます。(構造にかける費用が不要である)
またライフスタイルに合わせて間取りを変更することが可能です。
もちろんマンションの構造によって間取りの変更に制約はありますが、自由度の高いリフォームが可能な物件を選べばもんだいありません。
もともと部屋数が多くて、狭く感じてしまうような間取りであっても一度スケルトンにして部屋数を減らしてしまうことが可能です。
一方で、デメリットとなるのが住宅ローンがリフォームには使えないということです。
別のリフォームローンというものを組む必要があり、こちらは一般的に住宅ローンよりも金利が高くなってしまいます。
さらに、あまりにリフォームをしすぎると次にその物件を売ろうと思った際、なかなか買い手がつかない可能性があります。
マンションリノベで大切な事
マンションのリノベーションで大切なのは既存の構造を把握することです。
先にも少し述べたようにマンションの構造によっては間取りの変更に制約があります。
マンションの構造には壁式構造とラーメン構造があります。
特に築年数の古いものが壁式構造となっており、建物を支える「構造壁」を壊すことができないので、間取り変更に制約ができてしまいます。
まずは購入したいと考えているマンションの構造をしっかりと把握することが大切です。
また、マンションによっては管理規約により色々なことが禁止されていることがあります。
例えばフローリング材の遮音性能が決められていたり、フローリング以外の床材の使用が禁止されていたりするケースもあります。
水廻りの移動ができない事もあるので、まずは何が可能で何が不可能なのかを明確にする必要があります。
後、マンションに住む人たち(隣や上下階も)にもご迷惑をおかけする事になるので、工事のほこり、騒音や工事時間、資材の半出入等
十分に気をつける事が必要です。
そしてマンションリノベーションで最も大切なのが、業者選びです。
確かな技術や実績ある安心できる工事施工会社を選ぶことが、快適な住まいを作る大事なポイントとなります。
最終更新日:2020年10月13日投稿日:2018年6月27日