住まいと収納2

国土が狭い日本では、住まいにおいて収納できるスペースが限られています。
このような住宅環境では、収納スペースの利活用が重要といえるでしょう。

今回は、住まいと収納について説明します。
収納についてお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

住宅の中で物は多い

まずはどのような物を収納したいのかを考えておくとそれに適した収納場所を探しやすくなります。
住宅において、整理、収納する場所と用途を考えてみましょう。

<玄関・シューズクローゼット>・・・外部と内部の接点(外部で使用するもの)
履物類、アウトドア関係のもの

<リビング>・・・生活の主な拠点、家族の生活の中心部
日常雑貨、AV機器、趣味のもの

<キッチン>・・・料理を作り、食事をする
調理器具、食器類、食品類

<洗面室・バス・トイレ>・・・日常の洗面、入浴、排泄 
タオルや衛生備品等

<寝室・個室・客間>・・・プライベートゾーン
寝具類、衣服類、整理品、身に着ける物  

<書斎>
書籍、PC、通信機器、筆記用具

などが考えられます。

これらは家族人数や生活のスタイル、余暇の過ごし方などによっても異なります。
見本を参考にして、まずはそれぞれの部屋に必要な収納物を考えてみるとよいでしょう。

収納設備について

使用頻度や収納場所などに合わせて、以下のような収納設備・収納方法を使い分けましょう。

<引き出しに入れる>
収納されているアイテムの種類をひと目で知りたいときには、引き出しの利用が向いています。

たとえばハンカチなどの小物、衣服類などはデザインがわかるようにして並べてみるとよいでしょう。
目的の物を選びやすくなります。
また、食器類やフライパンなどの台所用品は料理などの作業中でも取り出しやすいような方法で収納するとよいでしょう。

<棚に入れる>
ストックの量を知りたいとき、オシャレに見せたいとき、使用頻度は低いが大型のものなどは棚の利用が向いています。
調味料、本類、ベビーカー、傘や靴などサッと使えてすぐに戻したいときには動かしやすい場所に収納しましょう。

<机や棚にのせる>
一時的に利用したいとき、繰り返し使うときなど一日に何度も使うようなものは、棚や机の上などにのせましょう。
鍵、リモコン、洗剤、タオルなど家族の皆が使う物はとくにわかりやすい場所に置きましょう。

<箱に入れる>
あまり使わないようなもの、サイズが大きなものは箱に入れる方法もあります。
季節外れの衣類や缶詰などの保存食、普段は使わない書類など収納したいアイテムに合わせて、箱のサイズを変えるとよいでしょう。

<収納ボックスに入れる>
押し入れなどにアイテムを入れたいときには、専用の収納ボックスを利用すると効率的な収納ができます。
衣服類、布団など大型で複数枚の収納があるときには収納ボックスを選ぶとホコリがつく心配も減ります。

造付け収納と家具

リノベーションや注文住宅などでは、部屋の形に合わせた造り付けの収納家具を作ることがあります。
これを「造付け収納家具」と呼びます。
手持ちの物を整理するために設計され、デッドスペースはなくなり空間に合わせた機能性の高いものになるでしょう。

通常の家具を使うときには、隙間にホコリがたまりやすく掃除が面倒、地震による転倒が不安などの問題があります。
しかし、造付け収納は部屋と一体になっているため無駄な隙間はなく、転倒の不安もありません。
壁面に作られた造付け収納の場合は余分な家具の設置も減るため、部屋を広々と活用できるメリットもあります。

見せない収納!造作家具はコスパがいい

造付け収納を施工するときには、家具屋さんによる工場制作の「造付家具」と大工による現場制作の「家具造作—造作家具」という方法があります。
事前に作業場(工場)で製造してから現場に来て組み立てる「家具」は色や材料などの選択肢が豊富でデザイン性も高くなる反面、搬送・現場組立などの費用がかかってしまいます。

コストパフォーマンスを考慮するのであれば「造作家具」がおすすめです。
「造作家具」は、現場で直接大工が家具を作るという方法です。
「造作家具」は、大型のクローゼットやウォークインクローゼット(内部の収納造作を含めて)シューズクローゼット、キッチン及び水屋など大きな収納家具に向いています。
また、地袋やサイドボードなどの家具も天板の無垢材や木製建具を組み合わせることで、家具屋さんにはないような一品の家具も出来上がります。

大工造作の家具は、枠組みは無垢材等でつくり間仕切り棚板なども組立ます。
家具の扉は、建具屋さんが制作するので、意匠や仕上げを住宅の室内の木製建具に合わせた統一感が、空間の質を高めます。

造作家具の魅力は、既成のものにはない簡素な美しさがあると言えます。
興味がある、収納の悩みを解決したいときには、ぜひ当社(竹内工務店)までお気軽にご相談ください。

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最終更新日:2022年2月4日投稿日:2022年2月4日