京都市下京区京町家リノベーション工事の現場です。
古い建物を改修する際に気になるのが、断熱性と耐震面だと思います。
もとは、外壁は土壁、床下は土の地面、屋根は瓦屋根という建物です。
京町家に限らず、多くの古い建物はこういった組み合わせが多いです。
断熱性と大きく関係する、窓ですが、I邸では、単板ガラスのアルミサッシが入っていました。
新しい住宅では、断熱性や気密性を重視するため、単板ガラスはあまり使われなくなっていますが、古い建物の場合、多くの建物で単板ガラスのアルミサッシ、あるいは木製サッシが使われてます。
窓の大きさが変わる等で、新しく外壁になる部分には、壁にもグラスウールを充填しています。
そして、窓ですが、断熱性の高い複層ガラスのサッシに入れ替えています。
天井部分にはグラスウール断熱材を充填し、断熱改修を行います。
土壁には断熱性があるので、土壁の断熱性はそのまま活かします。
耐震面の補強としては、古い建物の改修を多く経験されている大工さんと相談しながら、
筋交いの追加や、ボルトを使用し、構造部分の補強を行っています。
もともと使われていた階段は、不安定な状態だったので、補強をしました。
あえて塗装などは行わず、古い建物の痕跡も残しながら補強し、再利用します。
I邸京町家リノベーションのこれまでのブログ記事はこちらをご覧ください。
京都市下京区I邸「京町家のリノベーション」解体工事~木工事
京都市下京区I邸「京町家のリノベーション」工事が始まりました。
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断熱材のいろいろ
最終更新日:2021年12月17日投稿日:2021年12月17日